国境なき医師団(MSF)は4月28日、ガザ地区で水と衛生が「意図的に遮断・破壊されている」とする英文報告書を公表しました。海水淡水化施設や井戸、送水管、下水システムなど水・衛生インフラは90%近くが破壊または損傷したとし、イスラエル当局に水供給の即時回復を求めました。
MSFは、2025年5~11月に実施した給水活動で、5回に1回は水が途中で尽き、必要とする全員に十分な量を運べなかったとしています。また、水・衛生関連物資の搬入要請のうち3分の1が却下、または未回答だったと指摘しました。
衛生悪化は健康被害にも波及しています。MSFが2025年に行った一般診療では皮膚疾患が18%近くを占め、2025年5~8月には「前月に胃腸疾患を経験した」人が25%近くに上ったとしています。MSFは、過密な避難環境や医療体制の崩壊が重なり、下痢性疾患などが増えていると説明しました。
MSFは現地当局に次ぐ規模で飲料水を生産・供給しており、2026年3月には1日530万リットル以上、1カ月で1億リットル以上を供給したとしています(最低限の需要で40万7000人以上、住民の5人に1人相当)。今後、MSFはイスラエルの同盟国を含む各国に影響力行使を求め、水関連物資の搬入と人道援助アクセスを妨げないよう訴えるとしています。
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