2026年の米国癌学会(AACR)年次総会が米サンディエゴで開かれ、CancerFree Biotechは現地時間4月18日に「AACR台湾ナイト」を開催した。台湾・日本・米国の専門家が集まり、DNA損傷応答(DDR)や抗体薬物複合体(ADC)などの研究開発と国際展開を議論した。

会合にはAACR元会長で元FDA腫瘍薬諮問委員会委員のDaniel D. Von Hoff氏が登壇し、規制審査の経験を共有した。台湾側からはSMEAの李冠志署長が「500品目超の新薬・高度医療機器が承認済み」と説明し、DCBの涂醒哲董事長は「2024年の台湾バイオメディカル産業売上は7,700億台湾ドル超」と述べた。

技術議論では、生華科が低分子CX-5461(Pidnarulex)の作用機序を紹介し、DDRを誘発する分子設計や合成致死性の可能性に触れた。HoneyBear BiosciencesはDAR4のデュアルペイロード技術を示し、年末までに台湾初のARC(抗体放射性核種複合体)のIND提出を予定するとした。

創薬検証では、FDA近代化法3.0の流れを受け、動物実験に代わる新規アプローチ手法(NAMs)の活用が論点となった。腫瘍オルガノイドは患者の腫瘍環境を模す技術で、臨床前の予測性向上が期待される。今後は、NAMsの標準化と国際規制に適合したデータ整備が、台湾発のDDR・ADC開発の加速要因になる見通しだ。

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