金沢発の冷凍ピザブランド「モリナポ」が、2026年6月13日・14日に石川県金沢市のしいのき迎賓館で開かれる「チャイナフェスティバル2026 石川」に出店します。オンライン販売を中心に展開してきたブランドが、今回は会場で焼き立てのピザを提供します。
冷凍食品や通販グルメは、自宅で楽しむものという印象が強い商品です。一方で、購入前に味や食感を確かめにくいジャンルでもあります。だからこそ、リアルな場で“できたて”を食べてもらう機会は、ブランドを知ってもらう入口として大きな意味を持ちます。
会場で食べられるのは、ベーコンチーズやペスカトーレなど
モリナポは、株式会社森山ナポリが製造・販売する冷凍ピザブランドです。今回出店する「チャイナフェスティバル2026 石川」は、能登震災復興支援と日中文化交流をテーマにしたイベントで、石川県では初開催となります。
会場は、金沢市広坂のしいのき迎賓館「しいのき緑地・石の広場」。モリナポは飲食ブースに「森山ナポリ」として出店します。
販売予定のピザは、ベーコンチーズ、ペスカトーレ、クワトロフォルマッジなどで、価格はいずれも税込1,000円です。ドリンク類は税込300円からで、アルコール飲料も扱う予定です。新商品の販売も予定されていますが、内容は当日の仕入れや運営状況によって変わる場合があります。
イベントの開催時間は、6月13日が10時から19時まで、14日が10時から18時まで。入場は無料で、雨天決行、荒天中止です。
通販のピザを、あえて会場で焼く理由

モリナポは、金沢の工房で職人が一枚ずつ手伸ばしし、手焼きで仕上げる冷凍ピザをオンライン中心に販売しています。冷凍ピザは保存しやすく、自宅で手軽に楽しめるのが魅力です。ただ、購入前に生地の香ばしさや耳のもっちり感、具材の香りまで想像するのは簡単ではありません。
特に、専門店品質をうたう冷凍グルメは「家で温めるだけで本当においしいのか」という不安をどう越えるかが大切になります。写真やレビューで伝えられることには限りがありますが、イベント会場で焼き立てを食べれば、商品の特徴を感覚的に知ることができます。
この点で、今回の出店は単なる物販ではありません。通販で継続購入してもらう前の、“試食以上、店舗未満”の接点です。会場での一枚が、後日のオンライン購入やギフト利用につながる可能性もあります。
地元イベントだから伝わる、金沢ブランドとしての顔

今回の出店には、地元・石川とのつながりもあります。森山ナポリは石川県金沢市に拠点を置く企業です。能登震災復興支援を掲げるイベントに参加することは、地域に根ざした食品ブランドとしての姿勢を示す機会にもなります。
食品ブランドにとって、地域性は単なる産地表示ではなく、選ばれる理由のひとつになっています。どこで作られ、どんな背景を持つ商品なのか。ECサイトの説明文だけでは少し遠く感じられるストーリーも、地元イベントの飲食ブースではぐっと身近になります。
また、今回のイベントは日中文化交流もテーマです。森山ナポリの親会社である株式会社リエイは、中国での事業実績を持つ企業でもあります。金沢発の食品ブランドとしての地域性、復興支援への参加、グループとしての中国との縁が重なる出店といえそうです。
プレミアム冷凍食品は「食べて納得」の時代に
冷凍ピザというと、かつては量販店で買える手頃な商品を思い浮かべる人も多かったかもしれません。近年は冷凍技術や宅配インフラの進化によって、専門店に近い満足感を打ち出すEC商品が増えています。
モリナポのように、職人の手仕事や生地の食感を前面に出すブランドは、その流れの中にあります。安さだけではなく、「外食に行くほどではないけれど、家で少し特別なものを食べたい」という需要に応える商品です。
一方で、プレミアム冷凍食品は価格に納得してもらう必要があります。手伸ばしや素材へのこだわりを説明するだけでは、初回購入のハードルが残ることもあります。会場で焼き立てを味わってもらう体験は、その価格差を言葉ではなく実感で伝える場になります。
2日間の出店が、ECへの入口になる
食品ECブランドにとって、リアルイベントは販売チャネルというより、ブランド体験の入口としての役割が強まっています。会場で食べた人が後日オンラインで注文したり、SNSをフォローしたり、贈りものとして思い出したりする流れが生まれます。
地方発のブランドにとっては、地元での認知も大切です。地元の人に親しまれているという実感は、エリア外のユーザーにとっても安心材料になります。観光客が会場で食べ、帰宅後に通販で購入するような動きも期待できます。
もちろん、イベント出店には現場での調理、在庫管理、天候リスクなど、通常の冷凍配送とは違う負荷があります。それでもリアルの場に出るのは、商品を自社の言葉だけでなく、食べる体験そのもので伝えられるからです。
モリナポにとって今回の2日間は、復興支援イベントへの参加であると同時に、通販ブランドがリアルな場でどう記憶されるかを試す機会にもなりそうです。焼き立ての一枚から、地域ブランドへの関心やオンラインでの購入が広がっていくか。小さな飲食ブースから、食品ECの今が見えてきます。
【イベント情報】イベント名:チャイナフェスティバル2026 石川
開催日:2026年6月13日(土)・14日(日)
会場:しいのき迎賓館 しいのき緑地・石の広場(石川県金沢市広坂2丁目1-1)
時間:13日10:00〜19:00、14日10:00〜18:00
入場料:無料
販売予定商品:ピザ各種1,000円(税込)、ドリンク300円(税込)〜



